【要望3】範囲外の値が入力された場合はエラーとしたい

みなさん、こんにちは。
ようこそ、パソコン上達ラインへ。
生産技術課に寄せられた依頼に応えていきます。
その際にどのように解決したのか、記録を残します。
今後、同じような問題が発生したときは、参考にしてください。
では、早速始めていきましょう。
今回の依頼です。

製造課長の三井さんから、要望2に加えた要望を頂きました。
要望が追加されましたので、データを修正します。
今回も、”条件付き書式”を使用します。
ただし、条件が複数になりますので、少しだけ複雑になります。
三井さんに、この書式を送ります。
今回は、以下の2つの条件を入れて作成しました。
<条件1>「セルが空白時に色が付き、入力されたら色が消える」
<条件2>「300分~500分」範囲外の数値はエラーとする
今回は、条件2の追加方法についてお話しします。
条件1については、要望2の記事をご覧ください。
リンク
目次
目次条件2の設定対象セルの選択条件付き書式条件を設定1. ①の設定2. ②の設定3. ③と④の設定4. 書式の設定動作確認1. 空白セルに数値を入力修正作業対象セルの選択条件確認条件を再設定① 動かしたい条件を選択② 条件の移動③ 「適用」を押して、確認する④ 「OK」を押す動作確認1. 空白セルに数値を入力2. 数値が入力されているセルの数値を消去3. 300~500の範囲以外の数値を入力最後に
条件2の設定
流れは、このようになります。

対象セルの選択

条件1の設定が終わっているので、このまま条件2を追加します。
まずは、条件1と同様に条件を設定したい範囲を選択します。

条件付き書式

条件付き書式を開きます。
リボンの”ホーム”にある”条件付き書式”を選択する。
そして、”新しいルール”を選択する。

条件を設定

“新しいルール”のウィンドウが開いたら、条件を設定する。
“指定の値を含むセルだけを書式設定”を選択する。

“ルールの内容を編集してください”の部分で、条件を設定する。
“次のセルのみを書式設定”に、「セルが空白の時に色をつける」ようにします。

1. ①の設定
“セルの値”は、セルの内容がどのような状態の時に、今回の条件を適用するかということです。
今回の場合は「正常範囲の300~500」を設定したいので、セルに入力した値で判断したい。
入力した値を確認したいので、①は「セルの値」を選択する。

2. ②の設定
「正常範囲の300~500以外の値が入力された時にエラーとなる」となるようにしたい。
エラーとなる条件を設定したので、「300から500の間以外はエラーとなる」とする。
よって、②は「次の値の間以外」を選択する。

3. ③と④の設定
③と④に値を入れる。
エラーに設定したい値を入力する。
今回は、③に「300」、④に「500」を入力する。

4. 書式の設定
「セルに入力した値が300から500の間以外はエラーの時に色をつける」なので、
色を付ける設定をします。
“書式”を選択し、セルに色を付けます。
“塗りつぶし”のタブを選択 ⇒ 色を選択 ⇒ OKを押す
今回は黄色を選択しています。
プレビューで確認して問題無ければ、OKを押します。


動作確認

最後に、動作確認をしてみましょう。
思った通りに動くかの確認です。
要望をもう一度確認します。
<条件1>「セルが空白時に色が付き、入力されたら色が消える」
<条件2>「300分~500分」範囲外の数値はエラーとする
<条件2>「300分~500分」範囲外の数値はエラーとする
では、確認してみましょう。
1. 空白セルに数値を入力
まず、条件1のセルが未入力の時は、セルの色は”黄色”に設定しました。
作成したものは、未入力の状態でセルがオレンジになっています。

今回、条件を追加したことで、動作が違っています。
これでは納品できないので、考えた動作になるように修正してきます。
修正作業
修正作業の流れは、このようになります。

対象セルの選択

条件を再設定したい範囲を選択します。

条件確認

現在の条件設定が、どうなっているのかを確認します。
“条件付き書式”から”ルールの管理”を選択します。
そうすると、設定されている条件が表示されます。


条件1と条件2が設定されています。
では、なぜ思った通りに動かないのでしょうか。
“条件付き書式”の条件設定は、階層があります。
条件2が条件1の上にあります。
このため、条件2が見えていて条件1が隠れている状態です。
今回の場合は、条件1を優先的に見せたいので順番を入れ替えます。
イメージはこのようになります。

条件の順番を入れ替えるためには、”ルールの複製”ボタンの隣にある、
「Λ」又は「∨」を使います。
条件を再設定


<手順>
① 動かしたい条件を選択する
② 矢印で条件を移動
③ 「適用」を押して、確認する
④ 「OK」を押す
① 動かしたい条件を選択
条件1の順番を上げるか条件2の順番を下げます。
ここでは、条件1の順番を上げます。
ということで、条件1を選択します。
② 条件の移動
条件1の順番を上げるために、「Λ」を使います。
条件を選択した状態で、「Λ」を押すと上に上げることが出来ます。
③ 「適用」を押して、確認する
「適用」を押すと、条件1の順番が入れ替わったか確認できます。

④ 「OK」を押す
変更を確定する場合は、「OK」を押す。
条件を再設定したので、動作確認をします。
動作確認

条件を再設定したので、再度、動作確認をします。
要望をもう一度確認します。
<条件1>「セルが空白時に色が付き、入力されたら色が消える」
<条件2>「300分~500分」範囲外の数値はエラーとする
<条件2>「300分~500分」範囲外の数値はエラーとする
では、確認してみましょう。
1. 空白セルに数値を入力
条件1のセルが未入力の時は、セルの色は”黄色”になることを確認します。

2. 数値が入力されているセルの数値を消去
数値が入力されているセルの数値を消去して、セルが黄色になることを確認する。

3. 300~500の範囲以外の数値を入力
範囲外の数値の場合、エラーとなることを確認します。
100と600を入力してみます。


エラー(セルが赤色)となることが確認できました。
以上の3つの動作が確認できたので、動作確認は問題なしです。
最後に
無事、三井さんに納品できました。
条件付き書式の条件に追加していくと、色々な事が出来るようになります。
特に、条件によって目立たせる手法としてよく使用されます。
皆さんも、何かリクエストがあるときはご連絡ください。
またのご利用をお待ちしております。
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